激しく揺れた1日
東日本は未曽有の大災害。
地震発生時は震度6強の福島県におりました。
いやいや、スゴイ揺れでしたよ。
打ち合わせをしていたら、ビー!ビー!ビー!と災害メールが鳴った。
「おっ?地震がくるのか?」
なんて、呑気なことを言っていた5秒後ぐらいだろうか、
“ゆ〜ら、ゆ〜ら”と
「来た来た」
なんて、言っていたら、
“グラッグラグラグラッ!”
「オオッーー!これはデカいー!」
外の車が左右に“ワッサ!ワッサ!”揺れている。
「長い!いつ止まるの〜?」
お湯を沸かしていたポットが“ガシャーン!”
熱湯が飛び散り、湯気が“モクモクモクモク〜!”
外に逃げた方が良いか?よし!出よう!
目の前のコンクリート製品が“ガタガタガタガタッ!ドッシャーン!”
「あぶねぇ〜!」
建物が“ミシミシミシミシ!!”
絶対ヤバいと思ったね。
すぐに場内を見渡して、怪我人、製品、設備をチェック。
怪我人等は無かったけど、コンクリートの山は崩れ落ちている。
まだまだ余震が続いている。
「さぁ、どうしたものか…」
とりあえず、車で行っていたから、お客さんを乗せて帰京することに。
「乗れるだけ乗って帰りましょう!」
って、一人あぶれてしまったうちの大宮サポ。
「元気に帰ってくるんだよ…体だけは気をつけてね…」
と今生の別れをし、後ろ髪を引かれる思いで走り出した。
車を走らせていると、道路のアスファルトはめくり上がり、民家の車庫や塀は崩れ落ちていた。
コンビニは停電し、ガラスも割れて散乱している。
「まさにテレビで見たことのある絵だなぁ…。」
跨線橋を渡ろうとした瞬間!
次の大きな地震が!
「うわぁ〜!橋が踊ってる!」
橋台と違う動きをする橋桁の真ん中で立ち往生する。
「橋桁と一緒に落ちてる車って見ますよね。」
すかさず、
「バカヤロ!早く行けー!」
と怒鳴られる俺。
国道4号線に出ると、ひたすら東京方面へ。
当然、渋滞にはまる…
原因は交差点。
信号機は停電で点いていないため、警察官が手信号で誘導している。
誘導している所は、まだ安心して通れるが、居ないところは様子を伺いながら通らなければならない。
たまに強引に突っ込んでくる奴がいる。
那須に入る頃は比較的道がすいていた。
破壊された街並みを見ながら走っていたが、外は徐々に暗くなってきた。
街灯はもちろん、道路沿いの民家も電気が点いていない。
辺りは真っ暗となった…。
車を停めて、立ちション!
空には無数の星が輝く。
「はぁ〜、いったいいつ到着するんだろう…」
宇都宮に近づき、4号線バイパスに入るが、やっぱり渋滞にはまる。
乗せていたお客さんが千葉方面だったため、真岡方面に迂回した。
おそらく守谷を過ぎた辺りだろうか、遠くに町の灯りが見えてきたのは。
勝手にテンションが上がる。
「あっ!明かりのついたコンビニを発見!」
かれこれ6時間、飯も食わずに走りつづけた。
店なんてやってないのだから。
コンビニに入る。
「何もない…」
「食えるもんなら良いだろ?」
せんべい、おかきを買って車に戻る。
お客さんは何故かアイスクリームを食べてる。
何でやろ…?
その後も渋滞、交通規制、迷い道を繰り返す。
お客さんを新鎌ヶ谷で降ろしたのが夜中の0:30。
会社の上司を柏で降ろしたのが1:30
流山で江戸川を渡るのにハマり、1時間。
外環の下道を走ってさいたまの美女木の辺りでダウン。
脇に車を停めて仮眠する。
30分のタイマーをセットしていたが…
“ビー!ビー!ビー!”
長野での地震メールで起こされた…。
朝霞市、東久留米市、小金井市を抜けて自宅に着いたのは朝の6時だった。
前の日はコンパニオンを呼んだ宴会。
この日の朝、起きた所は温泉旅館。
まさかこんな1日になるなんて…。
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